お墓
墓は、遺体や遺骨を葬ってある「場所」のことである。一般に、そこに墓があることを示す目印「墓標」(ぼひょう)を設置する。墓標というのはやや抽象的な表現だが、具体的にはたとえば墓碑、墓石などのことである。まれに墓標が置かれない場合もある。
どれほど時代を遡るかはっきりしないが、石器時代など、太古の昔の墓は、遺体を地面に埋めその上に土を「盛り上げ」(土が盛り上がれば目印となるので)それを墓とすることもあった。土を盛り上げた墓を「墳墓」(ふんぼ)と言う。(それが転じて、やがて墓全般の意味で「墳墓」とも言うようになった。だがもともとの意味はあくまで土を盛り上げた形の墓である。)